鏡と椅子
当店の始まりはたった1人でした。
当時はお金もなく、周りから見切り発車もいいところだと
散々言われたそうですが
それでも、今やりたい!という我儘にも似た衝動で
安い鏡と椅子だけ買ってスタートを切った。
当然のことながら、思い通りに行かぬ日々に負けそうな心に
アルコールを注ぎ込む日々が続くことになったと。
今考えても、なぜ現店舗のような
偏ったお店を作れるに至ったかは分からないそうです。
ただ、一つだけ知った確かなことは
我儘を貫き通すと、こだわりと呼ばれるようになるという事
そして、こだわりは人の心を動かすということ。
オートクチュールなんて大それた表現も
いつかスタンダードに変わるかもしれないですね。
やりたい事に正直にという精神を信じ続けた結果
少しずつ、一つずつ彩りが足されていった
当店が指す彩りとはあなたの笑顔です。
あの頃から知る顧客さまはもうお気づきでしょうか?
その頃も大事にしているという意味で
鏡と椅子はあの頃のままです。
そこに映る彩りが絶える事のないように
これからも我がままに。